サイト作り=情報作り

Webデザイナーの山本です。

サイト制作を行なっていて、つくづく実感するのは、「サイト作り」の核は「情報作り」であるということです。

Webデザイナーに発注すればサイトが完成するというのは確かにその通りなのですが、いざ結果に繋がるサイト作りとなると、HTML・CSS、ビジュアルデザインなどの技術だけでは、全く結果には繋がりません。

Webデザインは綺麗に装飾された箱のようなもの

先日お客様に空っぽの箱を持っていき、Webデザインとはこの箱のようなものですとお伝えしました。

空っぽの箱、つまりは、中身がないと価値が薄い、それがWebデザインだと感じています。

Webサイトの主役はいつも必ず「情報」であると考えます。

Webサイト初心者の方はついWebサイト=Webデザインなど技術を使った形作りと考えがち

Webサイトの本質をしっかり理解されていない発注・運用の初心者の方は「Webサイト=Webデザインなど技術を使った形作り」と思ってしまわれる方が多いように感じます。

つい情報を軽視してしまい、形ができてしまえばよいと思ってしまうようです。

形というのはやっかいなもので、美しい見た目があればそれなりに見栄えもしますし、お金も時間もかけて(形を)作った実感もあると思いますし、効果に繋がるような気がしてしまっても仕方がないと思います。

綺麗なデザインはそれだけで価値や力があるように感じるものです。

私がよくお客様に紹介する記事が下記になります。

「【IT Japan 2007】「デザインに凝ったウェブサイトほど予約率は低かった」,星野リゾート社長が講演」

https://tech.nikkeibp.co.jp/it/article/NEWS/20070709/277060/

冒頭に、

 「我々はついつい旅館やホテルのウェブサイトを格好良くしよう、きれいにしようと思ってしまうが、それが必ずしも予約率向上にはつながっていなかった」

という星野リゾートの星野社長の言葉が紹介されています。

星野リゾートでは、綺麗なビジュアル以上に、ユーザーがサイトで見たいと思う情報(この場合は写真やアクセスマップ)を的確に提供しないと予約に繋がらないということがわかり、サイトを改善されたそうです。

ユーザーが決定を下せるだけの情報を提供しなければならない

サイトに訪れたユーザーは、サービスや商品に価値を感じることができれば(自分が探しているものとマッチしていると思えば)、注文や予約をしてくれます。

自分にとって価値があるのか/ないのかの、決定を下すための情報が足りていなければ、そもそも注文や予約には繋がりません。

また、検索から集客するときにも、Webデザインという箱ではなく「情報」こそが検索エンジンからの評価の対象の中心となります。

多くの中小企業のサイトでは、情報づくりを行う担当者がいない、または的確な情報づくりを行う体制が整っていないなどの理由からか、Webサイト上に掲載する情報が圧倒的に足りていません。

情報がなければ、検索にはなかなかかかりませんし、ユーザーにも選んでもらえません。

Webから集客し注文や予約に繋げるには、「情報作り」を行うことがWeb制作の基本となります。

記事を共有する

この記事を書いた人

プロフィール画像

山本美代子
フリーランスでWeb制作を行なっています。
美術系大学後、情報誌の会社のWeb制作部、Web制作会社を経てフリーランスに。
ビジネスに貢献できるサイト制作のために、UXデザインや結果のでやすいUIパターン、ユーザビリティについて学び、実践しています。
サイト制作についてのご相談などお気軽にお問い合わせください。