企業目線でのサイト制作は上手くいかない?!ユーザーはサイトをどう見る?

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これからホームページを発注する方向け

フリーランスWebデザイナーの山本です。
サイト制作を行っていると、デザイナーという肩書きのせいか、お客様が最も気にされるのが「デザイン」であることが多いです。多くのお客様がサイトの見た目を気にされ、そしてそれは当然のことだと思っています。

しかし、サイトがユーザーに役立つためには、見た目についとらわれてしまいがちな企業目線が邪魔になってしまうことがあるな、と思うことがしばしばあります。

サイト制作におけるよくある企業の視点とユーザーの視点の違い

発注者の方はサイトを眺めがち。ユーザーはサイトを眺めず、自分の目的達成のためにサイトを使う。

サイト内に掲載されている情報について熟知している企業の方は、綺麗にできているかどうかサイトを眺めて「デザイン」を確認する傾向にあります。

ユーザーは「自分の目的の達成」のためにサイトを使います。
ユーザーは早く自分の目的を達成したいと思っています。

体育館でバトミントンをしたいユーザーの視点

企業の方はサイトを眺めて「綺麗にできてよかった」と思っているかもしれませんが、体育館でバドミントンをしたいと思っているユーザーは、サイトが美しいかどうかの評価に時間を割きません。

ユーザーは自分の知りたい情報に一直線

ユーザーは自分が知りたい情報に一直線に行動します。
サイト上で、バトミントンに関する情報がありそうな場所を探すのが彼らの最初の仕事です。

なので、ユーザーからすると、まず大切なことは「知りたい情報がすぐに見つかること」です。

サイトが完成して良いサイトになったかどうか確かめるのに、サイトのデザインを眺めていても、「ユーザーの知りたい情報がすぐに見つかるサイト」になっているかどうかはわかりません。

必要な情報が揃っていなければユーザーは満たされない

情報が載っていそうな場所を見つけたユーザーは、自分の知りたい情報を当然見ます。
その時に必要なのは、ユーザーが知りたい情報が揃っていることです。

体育館でバトミントンをしたいユーザーであれば次のような情報を見るのではないかと予想されます。

  • この体育館でバドミントンができるかどうか
  • バドミントンができるとすれば何曜日の何時に使用可能なのか
  • 料金はいくら必要なのか
  • 個人で使用可能か
  • バトミントンのネットは使わせてもらえるのか
  • 申し込み方法
  • 更衣室はどんな感じなのか

体育館でバトミントンをするために必要な情報が漏れていたりすれば、疑問が解消されないため、ユーザーは不安を感じるに違いありません。
疑問が解消されなければ、このユーザーは体育館には行かないかもしれません。

美しさだけがサイトの評価基準ではない

素人が作ったようなサイトでは、本当にこの会社を信頼してよいのだろうか?とユーザーも不安になったりするもので、信頼を得るためにはデザインの美しさももちろん大切な要素です。

しかしデザインの美しさばかりを見ていては、サイトの真価はわかりません。
サイトを評価する際にデザインばかりを眺めてしまっていたら要注意です。

サイトのデザインばかり眺めてしまっていたかも?という方におすすめの記事

ユーザー視点を基にサイトを考えるワークショップを実施しています。

デザインを綺麗にするだけのサイト制作を行わないために、ユーザーの目的とユーザーが置かれた状況を基にサイトの情報設計を考えるワークショップを実施しています。サイト改善、リニューアルの前などに導入されるのがおすすめです。
過去に実施したお客様から「今までで一番サイトに何を載せるべきか理解できた」とお声をいただいています。

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この記事を書いた人

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山本美代子
フリーランスでWeb制作を行なっています。
美術系大学後、情報誌の会社のWeb制作部、Web制作会社を経てフリーランスに。
ビジネスに貢献できるサイト制作のために、UXデザインや結果のでやすいUIパターン、ユーザビリティについて学び、実践しています。
サイト制作についてのご相談などお気軽にお問い合わせください。