完成したときがスタート!成果のカギとなるのは「サイトの運用」

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初めてホームページを運用する方向け

「Webサイトは完成したときがスタート」とよく言われます。
多くのWebサイトが競争しあっている現在、サイトさえ作れば人が集まるというのは知名度が高い一部のお店や会社、個人のサイトだけでしょう。

総務省がまとめた2014年版中小企業白書では、50%の小規模事業者が、ホームページを持っていても販売先数は「変わらない」と答えています。
小規模事業者の自社ホームページの開設の有無と販売先数の変化
とはいえ、ホームページを持たない事業者よりも、ホームページを持っている事業者のほうが、販売先数が「増加した」と回答していますので、ホームページの開設が販売先数増加に繋がっていることも確認できます。

販売先数増加に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか?
Webサイトをうまく活用するためには、運用がかかせません。

サイトは実店舗と同じ。育てることで効果も出やすくなる

実店舗を持った場合、集客方法を考えたり、季節に合わせて商品を並べ替えしたり、商品を見やすい配置に改善したり、様々な工夫を行うと思います。

Webも同様で、サイトの改善や運用を行うことで効果が出やすくなります。

Web制作会社はあくまでも大工さんのようなもの。店舗が完成するところまでは行いますが、実際に店舗(Webサイト)を繁盛させるように育てるのは、自社で行わないといけません。

先ほどの2014年版中小企業白書で中小企業のサイトの更新頻度を見てみましょう。
規模別のホームページの更新頻度

  • 毎日〜毎週更新をしている小規模事業者は8.4%に止まる
  • 数ヶ月に一度更新する小規模事業者でさえ28.5%
  • 約半数に当たる48.9%の小規模事業者はほぼサイトを更新していない

ということがわかります。

過去の経験から、サイトの更新をちゃんと行っている事業者は、経験やコンテンツが蓄積され時間と共に集客できるサイトに育っている一方、全く更新を行っていない事業者のサイトは集客力も低く、どうサイトをビジネスに活用していけばよいかの方向性も掴めないままになってしまっているというのを感じています。
このままでは時間と共にますます差が広がってしまいます。

ライバルに差を付けるサイトにするために、まずはちゃんとサイトを運用するところから始めてみましょう。

サイトを育てるための3つの運用方法

1、最新情報を掲載

現代社会では、インターネットはすでに生活に密着している存在になっており、Webサイト=常にお店や会社の最新情報が載っているはず、と思われる方も多いです。

そのためサイトには常に最新情報を掲載するようにしましょう。

何かトラブルがあったときにその会社のサイトに情報が載っているはずと、公式サイトに情報を探しにいくという話もよく聞きます。
何か発表すべきような/また顧客やユーザーが知りたいと思うようなニュースがある場合は、必ずWebサイトに掲載するようにしましょう。

2、業界の情報を探している人へ情報発信

いわゆるコーポレートサイト(会社案内のようなもの)の情報だけを掲載したのでは、名前で検索されやすい有名企業でない限りはネットでの集客が難しく、あなたのサービスを探している方になかなかサイトを見つけてもらえません。

お客様の悩みを解決するような情報を発信したり、他社よりも充実した商品に関する情報を提供するなど、業界や商品に関する詳細な情報や、持っている知識を発信することで、検索を通してユーザーがあなたのサイトに訪れるようになります。

情報発信にはブログのシステムが向いています。
業界の情報や、ユーザーの悩みに沿ったコンテンツをブログに掲載することで、インターネットという顔が見えない環境でも、会社のことやスキルなどを知ってもらえ、不安を解消し、お問合せしてもらいやすくなるというメリットもあります。

3、サイトの改善・メンテナンス

サイトの立ち上げ時には、仮説を立て、できるだけベストと思われる設計を行うと思いますが、実際のユーザーの動向と照らし合わせると改善する箇所が必ず出てきます。

改善をすることで足りない情報を追加することができたり、より使いやすいサイトに育てることができます。

改善する際は、ユーザーに実際サイトを使っているところを見せてもらったり、アクセス解析などでユーザーの使い方を分析して、問題点を発見します。プロに改善点を聞いてみるのも良いでしょう。

また、改善後は必ず、そのとき行った改善によりユーザーの動向や集客数がどう変化したのかを調べます。
調べないとその改善が良かったのか悪かったのか、どれくらい変化したのか知ることができません。
改善を繰り返し、効果を見ることで、次の改善に役立てることができるようになります。

また、サーチコンソールというツールを使えば、どんなキーワードで検索結果に表示されるのか知ることができます。キーワードごとの検索順位も表示されます。
例えば、「検索順位が悪くないのに、クリックされる数が少ない」というようなことがわかったりします。
ユーザーの動向だけでなく、検索結果と照らし合わせてサイトを改善することで、より集客できるサイトへと育てます。

4、他にも、、

ブログの記事をリライトすることもおすすめです。文章作成に慣れている方でしたら一度でよい記事が書けるのかもしれませんが、慣れていない場合はリライトをすることで記事の精度が上がっていきます。記事の精度が上がることで、シェアされやすくなったり、検索結果に表示されやすくなったりします。
定期的に見直すことで、情報が古くなってしまうのも防げます。

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この記事を書いた人

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山本美代子
フリーランスでWeb制作を行なっています。
美術系大学後、情報誌の会社のWeb制作部、Web制作会社を経てフリーランスに。
ビジネスに貢献できるサイト制作のために、UXデザインや結果のでやすいUIパターン、ユーザビリティについて学び、実践しています。
サイト制作についてのご相談などお気軽にお問い合わせください。