Webサイトの見た目は最終的にはユーザーに委ねられる

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これからホームページを発注する方向け

私がデザイナーになった当初に知って、今以前より注目されているのではないかというWebの特徴があります。それは「Webサイトの見た目は最終的にはユーザーに委ねられる」というものです。

Webは印刷物と違い固定の見た目というものが存在していません。私はPCはMacを使用していますが、Windowsとは文字などの見え方が違います。同じMacでも使うブラウザによって若干違いがあります。モニタの解像度の設定によっても見える範囲が違いますし、色も各自の設定によって変わります。またPCなのかタブレットなのか、スマートフォンなのかなど選ぶデバイスによっても見え方は変わります。

すべての人が同じに見えることはないというのがWebであり、そしてそれは便利で面白い特徴だと私は思います。

ユーザーが自分に合わせた独自の設定ができる

昔受けた要望で、ブラウザの設定で文字の大きさを「大・普通・小」とそれぞれ設定できるのでユーザーが「大」の文字に設定したときでも、文字サイズが大きくならずにすべて同じ見え方で見えるようにしたい(どんな人が見てもこちらが望んだ一つの見た目を提供したい)というものがありました。

私はそのときに会社に入社したてだったのでしばらくは作業してみたものの最終的には「文字を大きく設定する人はその理由があって設定しているのであり(視力が弱いなど小さいと困る方かもしれないのに)すべて同じ見た目にするというのは違うのではないか」とクライアントの担当者様にお伝えし、結果理解していただけて、大きい文字の設定の方には大きい文字が見えるデータを納品することになりました。

今でこそ、サイト内で文字サイズを「大・中・小」と変化させることができるナビゲーションメニューが一般的に使われていますが、当時はユーザビリティという言葉も普及しておらず、見た目がいかなる環境でも同じであることに価値が置かれていました。

デザインにこだわって1pxでもすべてコントロールして自分の望むままの見え方を伝えたいと思う方もいらっしゃるかもしれないのですが、変化できるということこそがこれまでの制作側主体のメディアと違うWebならではの特徴で、ユーザーの側からすれば自分で設定を決めることができる、カスタマイズ可能で便利な(そして広がりのある)メディアであると言えるでしょう。

情報だけが別の環境で見られる可能性もある今

Pocket」というサービスをご存知でしょうか? ブログなどにボタンがついているのを見たことがある方もいらっしゃると思います。私のこのサイトにもボタンがついています。

これはどういうサービスかと言えば一言で言えば「後で読む」。後で読みたい記事を登録しておいて、「Pocket」のサイトでまとめて読むことができます。

ここで私が注目したいのは、このサービスに記事を登録して、後で読もうとして見てみると、記事はこのサービスのフォーマットで表示されるということです。

Pocket
Pocketに登録した記事のインターフェース。元の記事のデザインは継承されていない。

サイトの記事部分を取り出してみせるサービスは他にもあり、自社のブログに載せた情報なので自社のブログのデザインでのみ情報が見られていると思っていてもユーザーは別のフォーマットで記事を読んでいる可能性も多いにあると言えます。

固定デザインでないからこそ様々な環境へ変化できる

This is the web

上の画像は「Webとは何か」を表しています。PCこそがWebというわけではなく、現在はスマートフォンやタブレットなどもWebといえますが、将来的にはもっと沢山のものがWebとなると言われています。Webとは、見た目もデバイスも固定ではない面白いメディアです。

私が大学時代(1990年代後半頃)石などに記録する時代から未来の話までメディアの歴史と未来を学ぶ授業があり、当時「オンデマンド」という言葉でユーザー中心のメディアについて先生が語っていましたが、将来的には見たい人がコンテンツを呼び出して映像を見たりするんだと聞いて「へぇー」と思っていましたが、今Webがそれを実現しています。いつでも・どこでも・様々なデバイスで情報を呼び出す世界。それは編集可能な、見た目さえ固定でない、ユーザー中心のメディアであるWebだからこそ実現されることではないかと思います。

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この記事を書いた人

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山本美代子
フリーランスWebデザイナー。
美術系大学後、情報誌の会社の制作部、Web制作会社を経てフリーランスに。
ビジネスに貢献できるサイト制作のためにUXやマーケティングの勉強中です。 ペーパープロトタイプ作成後、デザイニングインザブラウザにてUIデザインを行う制作スタイルで制作しています。